四十九日恋文
SFマガジン 2019 2月号 百合特集
『四十九日恋文』
著:森田季節
【登場人物】
絵梨・・・わたし
栞・・・交通事故で死んだ絵梨のパートナー
【あらすじ】
死者の霊魂が49日間此の世にとどまることが証明され『最初の日が49文字、そこから毎日1字ずつ使える文字数は減って行き、最後の日に伝えられる言葉は1文字になる』という制限付きながらも端末を介してメールのやり取りも出来るようになった未来。
事故で死んだ栞と残された絵梨は最期の1文字に向かって言葉を紡ぎ合う。
【感想】
Twitterでこそ一回の発言に140字と制限はあるものの普段から人に伝えられる言葉の数なんてものは気にしない。
しかし改めて考えてみれば定命の我々には人に話すにせよ独言るにせよ最期の時から逆算すれば残りの回数・文字数は限られているとも言える。親に、友達に、恋人に、言い残したことはないだろうか、聞き忘れたことはないだろうか、と不安になる。